「最近、深呼吸したのはいつだろう?」
そんな問いが、ふと心に浮かんだのは、会社からの帰り道でした。
疲れ切った体で電車を降り、無意識のうちに歩いていた道すがら、夜風にそよぐ桜の枝が目に留まったのです。
少しだけ寄り道をしてみようかな——そんな気まぐれが、思いがけず私の心を救ってくれました。
「今日も疲れたな…」と思った夜に
40代ともなると、仕事も責任も増えて、部下の指導に、上司との調整、家庭のこと…何かと“板挟み”な毎日が続きますよね。
ふと気づくと、自分の感情を後回しにして、ただ「今日を乗り切る」ことだけに必死になっていたりします。
そんなある夜、私も同じように仕事を終え、ぼんやりとした頭で駅からの帰り道を歩いていました。
冷たい夜風、肩に重くのしかかる疲労感。心の中には言葉にならないもやもやが溜まっていた、そんな日。
ふと見上げると、街灯に照らされた一本の桜の木が、静かに揺れていたんです。
街の喧騒の中で見つけた“もう一つの世界”
桜なんて、昼間に見るものだと思っていました。けれどその夜の桜は、まるで別世界。
街灯の光に浮かび上がる白い花びら。
風が吹くたびに、ふわりふわりと舞い落ちる姿に、時間がゆっくりと流れはじめました。
その場に立ち尽くし、ただ桜を見つめる数分間。
スマホを見るのも忘れ、イヤホンを外し、静けさの中に身を委ねる感覚。
まるで、心の奥にたまっていたノイズが、すーっと消えていくようでした。
なぜ夜桜は、こんなにも心を癒やすのか?
昼間の桜は華やかで、にぎやかさの中に咲いています。
けれど夜桜は、静けさとともにそっと寄り添ってくるような優しさを持っています。
それはまるで、「今日もよく頑張ったね」と語りかけてくれているよう。
誰にも気づかれなくても、ちゃんと咲いている夜桜の姿が、不思議と自分と重なって見えました。
私たち40代は、見せないだけで毎日たくさんのことを背負っています。
だからこそ、言葉ではなく“静かさ”で満たされる時間が必要なんだと思うんです。
夜桜に包まれる時間は、自分へのごほうび
ほんの10分でもいい。帰り道にある桜並木や、公園の一本の木。
ライトアップされていなくても、街の光があれば、夜桜は十分に輝きます。
それを眺めながら、ただ深呼吸をするだけで、「ああ、私は生きているんだ」と実感できる。
そういう時間って、意外と忘れてしまいがちなんですよね。
毎日全力で走り続ける私たちには、立ち止まって“何もしない時間”が必要なんです。
そしてそれは、夜桜の前でこそ叶えられる、ささやかな贅沢。
あなたにもきっとある、“自分だけの夜桜スポット”
どこか遠くへ行かなくても大丈夫。
あなたの通勤路、帰り道、公園の片隅に、そっと咲いている桜があるはずです。
明日の天気が良さそうなら、ちょっとだけ早く仕事を切り上げてみませんか?
イヤホンを外して、スマホをポケットにしまって、ただ“見るだけ”の時間をつくってみてください。
そして夜桜にこう語りかけてみてほしいのです。
「今日も、よくやったよね」って。
最後に――夜桜は、頑張るあなたの味方です
春の夜は短いけれど、夜桜は確かにそこに咲いています。
そしてきっと、あなたが立ち止まるのを、そっと待っていてくれるはずです。
仕事も、家庭も、人間関係も…すべてを頑張るあなたへ。
夜桜は、そっと寄り添いながら、心の奥を温めてくれる存在です。
だからこそ、この春はぜひ、“あなたの夜桜”を見つけてみてください。
その時間が、きっと明日を生きるエネルギーになりますから。
今回も最後まで読んで頂き有難う御座いました。
本日もお仕事頑張って参りました。
私らぶあんどぴーすでした。
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